【解剖学が苦手な方へ】専門用語の理解が倍速で進む1単語特化法〜骨編”棘”〜

楽しく勉強

こんにちは!ゆうじいです!

皆さん解剖学の勉強は進んでますか?

もう早速つまづいてるよ!という方は

  • 書いてある言葉がことごとく読めない
  • 言葉の意味がさっぱりわからない
  • 覚える量がとにかく多い

こういった状態になってはいないでしょうか?

私は元々工場勤務をしていたところから知識ゼロのスタートだったので

かなり最初苦戦しました…

ですが下記に説明するやり方で勉強に取り組み出したら

最終的に成績トップで卒業できました!

まずは具体的な話に入る前に

解剖学の用語理解を簡単にする考え方をお伝えします!

  1. パズルやプラモデルで遊ぶようなイメージ(人間を組み立てる)
  2. 単語を分解し漢字でイメージをつかむ

2つのポイントを押さえながら

解剖学で遊びましょう!

手元に解剖学の教科書や解剖図がある方はぜひ眺めながら

記事をご覧ください!

この記事を書いた人
ゆうじい

元々町工場の無能な作業員でした。そんな私が医学的知識ゼロの状態から週5でアルバイトをしながら学校を首席で卒業。現在病院で勤務しながらパーソナルトレーナー養成校の講師をしています。これから理学療法士やトレーナーを目指して勉強を始める方、勉強を始めたけどどうも行き詰まっている方、そんな方々が楽しく勉強できるお手伝いが出来ればと思いブログをやっています!

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”棘”という文字を理解しよう

”棘”(きょく)

解剖学を勉強していたらちょくちょく目にするこの文字

この文字を見てみなさんは今どんなイメージが膨らみますか?

上の画像のようなイメージをされた方は多いかと思いますが

言葉の意味としては

植物や動物の体表面から突出した硬くて先のとがったものの総称。

日本大百科全書(ニッポニカ)

一般に植物では刺、動物では棘の字をあてることが多い。

日本大百科全書(ニッポニカ)

日本大百科全書(ニッポニカ)ではこのような説明がされていました

解剖学で使う”きょく”のイメージとしては

突出した硬くて先のとがった、というところがポイントかと思います!

では意味を理解したところで”きょく”がつく骨の単語を集めてみます

この単語集めに関しては”PT・OT・STのための解剖学”という教科書を参考にしています

ではみていきましょう!

頭蓋骨にある”棘”

部位の名前場所特徴
オトガイきょく下顎骨かがくこつ内面の顎舌骨筋線がくぜっこつきんせんの前方オトガイ舌筋ぜっきん、オトガイ舌骨筋ぜっこつきんの起始部

頭蓋骨とうがいこつには”きょく”のつく部位が一箇所あります

オトガイ棘(おとがいきょく)

オトガイきょく下顎骨かがくこつを内側からのぞくと見つかります

この突出してとがった部分には

オトガイ舌筋ぜっきん、オトガイ舌骨筋ぜっこつきんという筋肉がひっついています

筋肉の名前がすごく似ていますが、作用は異なります

オトガイ舌筋ぜっきん:舌を突出・後退させる
オトガイ舌骨筋ぜっこつきん:舌骨を前方に引く

脊柱にある”棘”

部位の名前場所特徴
棘突起きょくとっき脊椎せきついの背側頚椎けいつい棘突起きょくとっきは番号によって形状の違いが顕著けんちょ
・一般的な頚椎けいつい棘突起きょくとっきは短く、先が二股になっていて、項靭帯こうじんたいが付着
・第1頚椎けいつい環椎かんつい)にはない
・第7頚椎けいつい隆椎りゅうつい)は頚椎けいつい中で最も長く、二股になっていない
・第7頚椎けいついと第1胸椎きょうつい棘突起きょくとっきの区別は、頭を回旋させて動くのが第7頚椎けいつい

脊柱せきちゅうにある”きょく”といえば棘突起きょくとっきですね!

特に頚椎けいつい棘突起きょくとっきが特徴的です

特徴を簡単に説明したいと思います

棘突起(きょくとっき)

棘突起きょくとっき脊椎せきついの背側にあり

やせ体型の人の場合背中を見ると

容易に棘突起きょくとっきの浮き上がりが観察できます

この棘突起きょくとっきで特に目立つのは第7頚椎けいつい棘突起きょくとっきです

第7頚椎けいつい頚椎けいついの最下位に位置しているため

第7頚椎けいつい棘突起きょくとっきを触ることで

頚椎けいつい胸椎きょうついの境界を探ることができます!

肩甲骨にある”棘”

部位の名前場所特徴
肩甲棘けんこうきょく肩甲骨けんこうこつ後面、後方に突出した部分肩甲棘けんこうきょくにより上方の棘上窩きょくじょうか、下方の棘下窩きょくかかに分けられる
・外側にたどっていくと肩峰けんぽうがある

この部分は肩甲骨けんこうこつを観察するとすごく目立つので

理解している方は多いと思います

簡単に解説しますね!

肩甲棘(けんこうきょく)

肩甲棘けんこうきょく肩甲骨けんこうこつの後面にあり

肩甲骨けんこうこつを上下に分断しているような形状になっています

肩甲骨けんこうこつを触診する際非常に分かりやすい箇所です

肩甲棘けんこうきょくを触診できるメリットとしては以下の通り

  • 棘上筋きょくじょうきん棘下筋きょくかきんを触るための手がかりとなる
  • 肩峰けんぽうを探るための手がかりとなる
  • 胸椎きょうついの高さの目印となる

寛骨にある”棘”

部位の名前場所特徴
上前腸骨棘じょうぜんちょうこつきょく腸骨稜ちょうこつりょうの前端・容易に触知できる
・骨盤のアライメントを見るための良い目印になる
下肢長かしちょうを調べるための目印になる
上後腸骨棘じょうこうちょうこつきょく腸骨稜ちょうこつりょうの後端多裂筋たれつきんの付着部の一つ
下前腸骨棘かぜんちょうこつきょく寛骨臼かんこつきゅうのすぐ上方大腿直筋だいたいちょっきんの起始部
下後腸骨棘かこうちょうこつきょく大坐骨切痕だいざこつせっこん上端上後腸骨棘じょうこうちょうこつきょく坐骨棘ざこつきょくの間にある
坐骨棘ざこつきょく大坐骨切痕だいざこつせっこんの尾方仙棘靭帯せんきょくじんたいの付着部

寛骨かんこつは”きょく”のつく部位が多い箇所となっています

特に上前腸骨棘じょうぜんちょうこつきょくは覚えておくと後々楽な箇所なので

少し解説します

上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)

上前腸骨棘じょうぜんちょうこつきょく腸骨稜ちょうこつりょうの前端にあり

比較的触りやすい箇所になります

触察の練習をスタートさせるなら

この箇所から始めることをオススメします!

ここを正確に触ることができれば

  • 姿勢の評価がしやすくなる
  • 複数の筋肉を正確に触れる

簡単にいうと上記のメリットが得られます

上前腸骨棘じょうぜんちょうこつきょくの左右差を触って確認すれば

異常姿勢に気が付きやすいです!

さらに縫工筋ほうこうきん大腿筋膜張筋だいたいきんまくちょうきんの起始部になっているため

これらの筋を触るための手がかりになります

まとめ

骨で”きょく”がつく部位を集めましたが

全体の傾向として

  • 姿勢をチェックするための目印になりやすい
  • 筋肉や靭帯の付着部になりやすい

上記の特徴があります

”棘”を集中的に学んで記憶を定着していきましょう!

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