こんにちは!ゆうじいです!
皆さん解剖学の勉強は進んでますか?
もう早速つまづいてるよ!という方は
- 書いてある言葉がことごとく読めない
- 言葉の意味がさっぱりわからない
- 覚える量がとにかく多い
こういった状態になってはいないでしょうか?
私は元々工場勤務をしていたところから知識ゼロのスタートだったので
かなり最初苦戦しました…
ですが下記に説明するやり方で勉強に取り組み出したら
最終的に成績トップで卒業できました!
まずは具体的な話に入る前に
解剖学の用語理解を簡単にする考え方をお伝えします!
- パズルやプラモデルで遊ぶようなイメージ(人間を組み立てる)
- 単語を分解し漢字でイメージをつかむ
2つのポイントを押さえながら
解剖学で遊びましょう!
手元に解剖学の教科書や解剖図がある方はぜひ眺めながら
記事をご覧ください!
”棘”という文字を理解しよう
”棘”(きょく)
解剖学を勉強していたらちょくちょく目にするこの文字
この文字を見てみなさんは今どんなイメージが膨らみますか?
上の画像のようなイメージをされた方は多いかと思いますが
言葉の意味としては
植物や動物の体表面から突出した硬くて先のとがったものの総称。
日本大百科全書(ニッポニカ)
一般に植物では刺、動物では棘の字をあてることが多い。
日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)ではこのような説明がされていました
解剖学で使う”棘”のイメージとしては
突出した硬くて先のとがった、というところがポイントかと思います!
では意味を理解したところで”棘”がつく骨の単語を集めてみます
この単語集めに関しては”PT・OT・STのための解剖学”という教科書を参考にしています
ではみていきましょう!
頭蓋骨にある”棘”
部位の名前 | 場所 | 特徴 |
オトガイ棘 | 下顎骨内面の顎舌骨筋線の前方 | オトガイ舌筋、オトガイ舌骨筋の起始部 |
頭蓋骨には”棘”のつく部位が一箇所あります
オトガイ棘(おとがいきょく)
オトガイ棘は下顎骨を内側から覗くと見つかります
この突出してとがった部分には
オトガイ舌筋、オトガイ舌骨筋という筋肉がひっついています
筋肉の名前がすごく似ていますが、作用は異なります
オトガイ舌筋:舌を突出・後退させる
オトガイ舌骨筋:舌骨を前方に引く
脊柱にある”棘”
部位の名前 | 場所 | 特徴 |
棘突起 | 脊椎の背側 | ・頚椎の棘突起は番号によって形状の違いが顕著 ・一般的な頚椎の棘突起は短く、先が二股になっていて、項靭帯が付着 ・第1頚椎(環椎)にはない ・第7頚椎(隆椎)は頚椎中で最も長く、二股になっていない ・第7頚椎と第1胸椎の棘突起の区別は、頭を回旋させて動くのが第7頚椎 |
脊柱にある”棘”といえば棘突起ですね!
特に頚椎の棘突起が特徴的です
特徴を簡単に説明したいと思います
棘突起(きょくとっき)
棘突起は脊椎の背側にあり
やせ体型の人の場合背中を見ると
容易に棘突起の浮き上がりが観察できます
この棘突起で特に目立つのは第7頚椎の棘突起です
第7頚椎は頚椎の最下位に位置しているため
第7頚椎の棘突起を触ることで
頚椎と胸椎の境界を探ることができます!
肩甲骨にある”棘”
部位の名前 | 場所 | 特徴 |
肩甲棘 | 肩甲骨後面、後方に突出した部分 | ・肩甲棘により上方の棘上窩、下方の棘下窩に分けられる ・外側にたどっていくと肩峰がある |
この部分は肩甲骨を観察するとすごく目立つので
理解している方は多いと思います
簡単に解説しますね!
肩甲棘(けんこうきょく)
肩甲棘は肩甲骨の後面にあり
肩甲骨を上下に分断しているような形状になっています
肩甲骨を触診する際非常に分かりやすい箇所です
肩甲棘を触診できるメリットとしては以下の通り
- 棘上筋、棘下筋を触るための手がかりとなる
- 肩峰を探るための手がかりとなる
- 胸椎の高さの目印となる
寛骨にある”棘”
部位の名前 | 場所 | 特徴 |
上前腸骨棘 | 腸骨稜の前端 | ・容易に触知できる ・骨盤のアライメントを見るための良い目印になる ・下肢長を調べるための目印になる |
上後腸骨棘 | 腸骨稜の後端 | ・多裂筋の付着部の一つ |
下前腸骨棘 | 寛骨臼のすぐ上方 | ・大腿直筋の起始部 |
下後腸骨棘 | 大坐骨切痕上端 | ・上後腸骨棘と坐骨棘の間にある |
坐骨棘 | 大坐骨切痕の尾方 | ・仙棘靭帯の付着部 |
寛骨は”棘”のつく部位が多い箇所となっています
特に上前腸骨棘は覚えておくと後々楽な箇所なので
少し解説します
上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)
上前腸骨棘は腸骨稜の前端にあり
比較的触りやすい箇所になります
触察の練習をスタートさせるなら
この箇所から始めることをオススメします!
ここを正確に触ることができれば
- 姿勢の評価がしやすくなる
- 複数の筋肉を正確に触れる
簡単にいうと上記のメリットが得られます
上前腸骨棘の左右差を触って確認すれば
異常姿勢に気が付きやすいです!
さらに縫工筋と大腿筋膜張筋の起始部になっているため
これらの筋を触るための手がかりになります
まとめ
骨で”棘”がつく部位を集めましたが
全体の傾向として
- 姿勢をチェックするための目印になりやすい
- 筋肉や靭帯の付着部になりやすい
上記の特徴があります
”棘”を集中的に学んで記憶を定着していきましょう!
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